オランダ3対ブラジル0(完全なる崩壊…から再建へ)

3位決定戦にかかるもの。
準決勝の惨敗と衝撃から少しでも立ち直りを見せなければならない開催国ブラジルのモティベーションが監督、選手が3位決定戦の意義に疑問を呈しているオランダよりはるかに高いはず。ブラジルは中3日、オランダは中2日。
極言すれば、ブラジルは良い試合をして勝たなければいけない戦い。オランダは、オランダらしい戦いをすればそれで十分。

ブラジルが意気込んで入った様子はわかりましたが、試合は序盤わずか2分でロッベンの突破を戻ってきたキャプテンのチアゴ・シウバがファウルで止めて、イエローカードにPK.ファウルの場所は明らかにエリア外だったので、PKは誤審でしたが、審判によっては一発レッドが出そうなファウルでした。ブラジルの守備が機能していなかったことがわかる展開でした。
先制されて、ブラジルはまたバタバタとしていました。入れ込み過ぎで、バラバラのまま前に前に出ていこうとしますが、両ボランチも両SBもまるで機能しないまま、オスカルだけが孤軍奮闘。
17分にはオランダがあげたクロスをダビドルイスがクリアするも、エリアの真ん中にオールが飛んでいき、ブリントが落ち着いて2点目を叩き込みました。ダビドルイスは、ブラジルの中で一番入れ込んで、積極的にというか、無理矢理に前線に何度も上がっていきましたが、肝心の守備で致命的なミス。

後半になっても無理やり攻めるブラジルをオランダがしっかり守ってカウンターという構図は変わらず。オランダの組織的な守備に対し、ブラジルは無理やりの突破を目指すという感じで、結局ゴール付近ではFKくらいしかチャンスを演出できませんでした。1点でもうブラジルが取れば、流れも雰囲気も変わったでしょうが、その気配はなし。
逆にロスタイムには、絵にかいたようなサイドの突破から決定的な3点目をワイナルドゥムに決められました。そのあと、オランダはGKが交代し、23選手すべてがW杯に出場することができました。ワイナルドゥムのゴールとGKフォルムの出場、、ブラジルはオランダの思い出つくりを手伝うことになりました。

2戦で10失点。
ブラジルは過去2大会ベスト8どまりだったわけですから、ベスト4に入った今回は過去2回より良かったはず。しかし、最後の2戦の印象でワールドカップ2014は、セレソンにとって屈辱の大会として記憶されることになりました。
たどり着いた場所は全く違いますが、ブラジルも日本も屈辱の中からのゼロからの出直しを図らないといけません。
それは、可能であると信じたいです。