チャンピオンズ・リーグ決勝展望

 5月27日は、2008-09年の欧州チャンピオンズ・リーグの決勝、プレミア勢3強に対して唯一残ったリーガのバルセロナの対戦。
 今年のバルセロナは圧倒的な強さでリーガと国王杯を制して、バルセロナ史上最強のチームと呼ぶ人も。
 一方のマンチェスター・ユナイテッドもプレミアを3連覇し、CLも連覇をねらう、これまた史上最強チームとの呼び声も高い。プレミア勢は最近、CLで強さを発揮してきており、リーガやセリエAを圧倒しています。今回の決勝でマンUが勝てば、欧州サッカー界でのプレミアの覇権が確立するという見方もあります。
 この両雄がぶつかる今年のCL決勝は例年以上のビッグ・マッチ感が漂います。倉敷保雄氏(サッカー実況のカリスマと呼ばれる人)は、「この時代に生まれてこの試合の証人になる幸運」と言うようなことを語っていました。
 私はバルセロナを応援しているのですが、大方の予想では、マンチェスター・ユナイテッドが優勢のようです。ダニエル・アウベスマルケスアビダルを欠くバルサのDF陣、アンリ、イニエスタも本調子ではなく、出場すら危ぶまれている状況。チェルシーとの2戦は、バルセロナが攻めながら、むしろ引いて守るチェルシーのペースでした。セットプレー対策に不安も残しています。一方のマンUは、強さだけではなく、堅守を誇るすきのなさを持っています。
 1試合平均でCL出場中最高得点のバルセロナと最低失点のマンU
 しかし、サッカーの美しさという点では何と言ってもバルセロナでしょう。常に攻撃的姿勢を保ち、華麗なパス回しと高いボールポゼッションを見せるバルセロナ。サッカーの未来を考えるなら、超がつくくらいの攻撃的サッカーの理想を守るバルセロナに優勝してほしい。CLやW杯といったビッグゲームは、確かにサッカーの未来を規定します。ユーロ2008は、美しく、攻撃的なスペインが制したではないか。
 単純な予想なら私もマンUかなと思うのですが、激しく打ち合ってのバルセロナの優勝を期待します。