奥・井ノ上第5回記念フォーラム

 イラクティクリートの地で日本人外交官2名とイラク人運転手が殺害された事件(2003年11月29日)からもうすぐ5年がたちます。
 外交官2名のそれぞれの友人などが集まって作った「奥・井ノ上イラク子供基金」では、イラクの子供たちを支援する活動とともに、毎年国際社会における日本のあり方、国際貢献などを考えるフォーラムを開催しています。
 今年はいつもより少し早く、今日11月17日に早稲田大学で第5回フォーラムが開催されました。
http://www.oku-inoue-fund.com/report/5thforum.pdf
 今年は2部構成で、第1部は田中均・元外務審議官・東大客員教授による講演(激変する世界と日本)、第2部は「No Action、No Peace」と題して3人の実務家による講演でした。
 第2部の方に講師として参加しましたが、「No Action、No Peace」の副題の通り、平和を実現するためには、日本は批判していたり、祈っているだけではだめで、平和のための行動が必要だと言う話をしました。
 第1部でも、田中均さんは、日本の外交が受け身ではなく、もっと能動的(Proactive)にならないといけないということを強調していました。
 Proactiveな外交、言うは易く行うは難しですが、それを実現するためにそれぞれの立場で少しずつでも歩を進めたいものです。