プロ棋士を迎えての将棋講座

 5月8日午後7時から、同日パリから到着した将棋のプロ棋士本間博六段を迎えて、大使館の多目的ホールで将棋講座を開催しました。事前に登録を求めたのですが。なんと40人以上来ました。こんなに多くのスペイン人が将棋を指すために集まったのは、史上初めてかもしれません。w
(本間博六段は、将棋の世界普及のため、文化庁から「文化交流使」として約9ヶ月パリに派遣されており、フランスや、英国、ドイツで普及に努めてきました。もうすぐ、派遣も終わりますが、このたびマドリードに来訪したわけです。)

 在留邦人の方にも参加を呼びかけたのですが、こちらの方はほとんど出席なし。将棋好きの人はあまりいないのでしょうか。スペイン人の方は、将棋の経験のある人(だいたい私が指導した人ですけど)、全くの初心者、チェス協会の関係者の3グループくらいに分かれます。)
 
 ところで、この将棋講座の様子(正確に言えば始まる直前の様子)が、テレ・マドリードというテレビ局で生放送されました。中継車がやってきて、6時45分から55分くらいの間、CMを挟んで、のべ6分くらいの放送でした。キャスターの質問にスペイン語で応えて、将棋の説明をしました。生放送は直前に決まったのですが、良い広報になったと思います。見ていた人は「キャスターがはしゃぎすぎで、随分お馬鹿だったねえ」と言っていましたが、インタビューを受ける方はよくわかりませんでした。でも、いきなり「ハラキリと将棋の関係は?」とか、意味のわからない質問もされましたがw。

 集まってきたスペイン人はとても熱心で、将棋の説明(ルールから始まって、詰みの形などを勉強)を受けました。ちょっと難しい詰めを説いた人もいて、本間六段も感心していました。その後は、本間六段や私と駒落ちを指したり、参加者同士で実戦。本間六段を7枚落ちで破った人もいました。2時間があっという間に過ぎました。有意義な将棋講座でした。