スペインの正当な勝利

 ユーロ開幕前から結果がどうあれ最も重要な試合になると思っていたスペインの準々決勝。対イタリア。
 今までの3試合はすべてグループリーグ2位のチームが勝ち抜け。スペインは、W杯とユーロでイタリアに80年以上勝っていない。これまでのサッカーの内容はスペインが上でも、ジンクスはすべて逆。
 試合は、最初10分ほどイタリアのプレスが強かったのですが、あとはスペインがボールを保持して、攻勢を見せます。しかし、なかなかバイタルゾーンまで行けず、スペインには珍しいミドルを連発しますが、決定的な場面は来ません。イタリアはボール回しができず、ロングボールでの攻撃中心。不発とはいえ、トニにボールが来ると怖い場面が時々あります。前半スペインにPKがもらえるかというシーンもあったのですが、とってもらえず。後半も、スペインが優勢ですが、何となくボールを持たされているような気もしました。
 イタリアに決定的なチャンスが一度だけありましたが、カシージャスの足がシュートをブロック。肝を冷やしました。
 暑い中、延長に入って、両者足が止まりますが、それでもチャンスはスペインが作ります。しかし、ついに両者とも最後までゴールを奪えず・・・。
 緊張のPK戦。世界最高の2人のGKの対決!ブッフォンは1本、カシージャスが2本止めて、スペインがついに準決勝進出。
!!!!!!!!!!!
 この日だけでも、スペインが勝利に値する(merecedor)戦いだったと思います。リーグ戦から見ても1勝1敗2分けのイタリアが3勝1分けのスペインの上に来るなんて納得いかないですから、スペインが勝利して良かった。
 スペインびいきをのぞいて客観的に見ても、これまでの内容、今日の内容から見て、victoria justa(正当な勝利)だったでしょう。スタッツからもスペインの優勢は明らかでした。
 観戦の国王・王妃も喜んでいました。