スペイン・スーパー・カップ

 スペイン最後の週になりました。まだまだ、いろいろやることがありそうですが。
 24日は、昔からの知り合いのご家族の方と昼食を一緒にしてお別れし、夜はサンチャゴ・ベルナベウにスーパーカップ(前期のリーガの勝者と国王杯の勝者が戦う)の第2レグ:レアル・マドリードバレンシアを見に行きました。バレンシア・メスタージャでの試合は、バレンシアが3対2で勝っています。
 ベルナベウは、そんなに回数は行っていないですが、ここに来るのも最後です。マドリードの8月は、閑散としていますが、試合開始が近づくとスタジアムの回りはさすがに盛り上がってきました。しかし、好カードなのにスタンドは7〜8割の入り。夏のマドリードは、やはりそもそも人がいないのですね。私は、おそらく1%もいないバレンシア応援派。
 試合は同点でいいバレンシアがしっかり守ってカウンターという形。前半にシルバが決めて先制、さらに39分には試合開始から気合いが空回りしているように私に見えたファン・デル・ファールトが一発退場。前半を0対1で終え、ベルナベウには審判への大ブーイングが響きます。10人のレアルはこれから2点取らないといけません。
 しかし、後半はとんでもない展開になりました。48分レアルがPKをもらって同点。
 バレンシアは、1人多いのに相変わらず引いたままで、10人のレアルに押し込まれる展開です。特に、ロッベンは後半の間ずっと右サイドを何回も切り裂き、バレンシア・ディフェンスをてんてこ舞いさせました。72分、バン・ニステルローイが2枚目のイエローで退場。レアルは2人少なくなりました。ここで、バレンシアは攻めに行くべきだと思っていたのですが、ボールをキープするだけで前に行かず、9人のレアルが攻め上がります。77分、ゴール前の混戦からセルヒオ・ラモスが決めてついに逆転(副審のオフサイド判定は認められず)。バレンシアはようやく攻め出しますが、混乱した感じは否めず、形になりません。 逆にハーフライン付近からデラレーに易々とドリブルで上がられ、人数はいたのに、誰も詰めていかず、ミドル・シュートを決められ、3−1。ベルナベウは大興奮となります。さらに、わずか3分後にはGKへのバックパスをさらわれて、イグアインに決められ4対1(結果的にはこれが決勝点になってしまいました。)。ロスタイムに入り、バレンシアモリエンテス)が1点返しますが、2人多いバレンシアももう時間がありませんでした。 
 9人になったレアルが3点入れた勘定です。バレンシアにとっては、ショックな負け方です。攻撃の姿勢を失った時に暗転が始まったという感じでした。結果はともかく、面白い試合だったのは確かです。レアル・ファンにはこたえられない試合だったでしょう。