ベルギー公使邸で羽生名人に会う

 今夜は、将棋を指すベルギーの外交官のお宅におじゃましました。9月14日の日記に出てくる在京大使館の公使です。
 招待客の中には、羽生名人がいました。ベルギーの公使は、日本でチェスを教えているピノーさんの紹介で羽生名人と知り合ったようです。ベルギーの公使は、また腕を上げたようで、羽生名人と二枚落で対局したのですが、結果は1勝1敗でした。名人も公使の実力に感心していたようです。二人が将棋を指している横で、外国の招待客に私が将棋の説明をしました。
 日本人の招待客に対しては、名人本人を前にして、羽生名人が将棋だけではなくて、いろいろなことを如何に発信していて凄いのかということを説明してしまいました。本人を前に、そうした紹介をするのはちょっと変だったのですが。

 羽生名人とは、●将棋を世界に広める話(「将棋を世界に広める会」の話やHIDETCHIさんがYou Tube上で発表している英語のビデオについて私から説明しました。)、●現代将棋の新たな可能性(将棋世界の勝又教授の講座の話をしたところ、この日名人は勝又六段のインタビューを受けていた、と言っておられました)、●梅田望夫さんのことhttp://d.hatena.ne.jp/modernshogi/(名人曰く「梅田さんは、将棋を見に来ると連盟や新聞社はいつも仕事をお願いしてしまうのだが、あれだけ将棋が好きなので、本当は時には仕事を離れて将棋をゆっくり観戦してもらいたいと思います。」・・・)●「変わりゆく現代将棋」が10年の歳月を経て発刊されること(「シリコンバレーから将棋を観る」などでこれだけ話題になったから・・・らしいです。)
 などなどいろいろとお話しすることができて、大変嬉しかったです。
 一将棋ファンとしては、羽生名人に『羽生システム、羽生流』と呼ばれるような新戦法を世に出して欲しいと、勝手なお願いをしました。−−−「シリコンバレーから将棋を観るの中の羽生名人と梅田さんの対談で、羽生名人の意見に異を唱えたいところが一つあります。『画期的な新作戦はもうでないんじゃないか』と言われているところですが、将棋の可能性はまだ奥深く、将棋にはまだ眠っている新戦法はきっとあると思います。羽生新手は数あれど、羽生戦法はまだ歴史に名が残っていないので、新たな可能性を是非見いだしていただきたい。」
 近い将来に、羽生流の画期的な新戦法が世に出ることを期待しています。