バルセロナのサロン・デル・マンガ

10月31日の深夜にバルセロナに到着しました。11月2日からは気候変動の関係の会議が開催され、そちらに出席します。
さて、11月1日の日曜日は、打ち合わせの会議があった以外は比較的余裕があったので、欧州第2の日本のポップカルチャー関係の祭典「サロン・デル・マンガ」を見に行きました、。
スペイン在勤時代には、この祭典でシンポジウムに出て、講演をしたり、将棋講座をしたりして、スペインのオタクたちとの交流を深め、ポップカルチャー外交に努めました(笑)。ここに来るのは2年ぶりですが、2年前は日本でほとんど知られていなかったサロン・デル・マンガもようやく日本でも少しは知られるようになって来ました。サロン・デル・マンガでは、日本のアニメ、マンガ、ビデオゲームのほか日本文化全般の紹介が行われています。基本的には、スペイン人が運営するスペイン人のための祭典です。毎年6〜7万人の入場者がありますが、日本関係のイベントでこれほどの動員があるのは、スペインではサロン・デル・マンガをおいてほかにありません。経済危機にもめげず、今年も会場の熱気には変わりありません。

日本からは、「カワイイ」を発信して各国で大人気を博してきている「カワイイ大使」のうち2人、青木美沙子さんと木村優さんもプロデューサー役の桜井さんとともに主催者招待でサロン・デル・マンガに来ています。ここでも、カワイイ大使は大変な人気で、大勢の人が写真撮影をせがんでいました。私も撮ってもらったんですけどね。

サロン・デル・マンガでは、スペイン在勤時代の若き友人たちに会うことができました。
マンガの翻訳をやったり、日本語をマンガで教える本を出したマルクさんとその夫人ベロニカさん。彼らはカワイイ大使の日程のコーディネートもしていました。彼は日本留学のためにある奨学金に申し込んでいて、私はその推薦状が書いたのですが、うまくいけば来年春には日本再留学・・・かも。
12歳!のときにマンガの出版を手がけたというマンガ会社の若き社長ミゲル・アンヘルさん。彼は、マンガ関係の仕事だけではなく、日本でスペイン人歌手モニカ・ナランホのプロモーションをするために日本に事務所を持とうとしています。来年はじめには日本にやってくるとか。
スペイン時代に知り合ったケン・ニイムラさんは、スペインとフランスでマンガを次々に発表していますが、今年は主催者招待となって、特別展示も行われていました。残念ながら電話でしか話すことはできませんでしたが、活躍の様子をうれしく思いました。時間がほとんどありませんでしたが、将棋を指しているグループの代表とも話しました。
サロン・デル・マンガの出展料が高くなったためか、ADAM(アニメ・マンガ防衛協会・・・スペインのアニメ・マンガファンの)のブースがなくなっていたのは残念でした。彼らも7万人の中の数人として会場にいたのでしょうが、彼らと会えたらきっと大歓迎してもらえたのに。

短い時間でしたが、日本のポップカルチャーを熱く愛するスペイン人たちの熱気に触れて、楽しいひと時を過ごすことができました。
『来年はプライベートで来るべきですよ。』などといわれたのですが、なかなかそうはいかないだろうなあ。