ボンでの国際会議

5月30日から6月12日までドイツのボンに出張に行って、13日に帰って来ました。6月のボンなんて、季節も良くてよさそうと思われるかもしれませんが、毎度おなじみの国連の気候変動の交渉で、朝から晩までホテルと隣接の会議場に缶詰でストレスの溜まる会議に出ています。土曜日も平日と同じように会議があるのでした。
 しかし、寒い、眠い、高い、飯まずいの四拍子揃ったコペンハーゲンよりははるかにましです。回りに何もないような町外れのホテルですが、緑が豊かです。
 ところが、会議中のとある朝、目覚めたら首相辞任のニュースが。。。これからどうなるのか。
 会議はおかまいなしに、11日まで続きます。ワールドカップのオープニングゲームもミスしそうです。

 そして、6月11日、気候変動交渉の最終日。どこの国の人もワールドカップが見たいから、試合開始前までには終わるように日程が組まれていたし、そのつもりでいました。しかし、会議はいろいろなハプニングもあり、大荒れで、延々と続き、結局ワールドカップの試合に食い込んでしまいました。会議に出ていたメキシコの代表は開幕戦を見られませんでした・・・かわいそうに。南アフリカの代表は、会議をほっぽりだしていましたが。
 会議が終わって、試合の最後の10分が会議場のスクリーンに出ました。そこだけを見ることができました。ちなみに、メキシコは今年のCOP16の議長国です。
 2つある会議のうち、1つは開幕戦が終わる頃に終わりましたが、もう一つは2戦目が終わる頃に終わりました。かなりの人が2戦目も見損ないました。ということで、予想通り、開幕戦をミスしました。www

 会議全体としては、昨年のCOP15から見て「(COP15の前の議論に戻って始まったので)1歩後退、(会議の中の議論は一応前向きのモノもあった)2歩前進、(会議の最後でもめてしまい)1歩後退」という感じでした。つまり、プラスマイナスゼロで進歩がなかったということか、と言われそうですが、そのような印象は強かったです。