オランダ対ブラジル(2対1)

 7月2日、いよいよ準々決勝に突入。スペインからの元同僚の帰国歓迎会に出て、今夜の予想は?と聞かれ、「ブラジル3対オランダ1。ブラジルは今大会は規律がある上に、まだのび城があるというか、もっと良くなりそうだから」と返答。

 テレビを見始めた時間では、既にブラジルが1対0でリードしていた。しかも、ブラジルが完全にペースを握り、次の得点もブラジルに入りそう。
 しかし、ハーフタイムのあと、ペースが一変。リードしているはずのブラジルの調子がおかしい。オランダのクロスにメロのオウンゴール(触れなくてもゴールに向かっていったように見えたので、スナイデルのゴールでもいいのかもしれない)で同点。
 本気で怒ったブラジルが見られるかと思ったのだが、本気になったと言うよりバタバタしている印象。CKからあっさり逆転される。
 その後は、ブラジルの猛攻、というより、あせって攻めてはね返されるという繰り返しで、決定的チャンスも訪れない。ロッベンを踏んづけるというメロの一発退場が試合を決定づけた。ドゥンガはメロの退場を責められないと言ったが、オウンゴールはともかく、レッドカードは明らかに無駄な愚行だった。後半は、オランダが試合をコントロールしていた印象で、ロスタイムには完全にもう1点モノのシーンもあったが、そのまま終了。前後半でこれだけ印象が変わるのも不思議なくらいだった。
ブラジルは、安定的で強いと思っていたが、思わぬ精神的なもろさを出した。オランダは、次は傷だらけのウルグアイなので、決勝に来そうだ。