ヴォルフスブルグの死闘

日本時間午前3時45分からの女子ワールドカップ準々決勝、日本対ドイツ。サッカーW杯連覇中のチャンピオン、ドイツに日本が挑むという試合ですが、これまでの実績や、イングランド戦の出来を見る限りは、正直なところ勝ち目は少ない試合でした。
試合は、序盤から両チームとも飛ばして入ってきている感じで、日本もイングランド戦とはかなりコンディションや試合のはいり方が違う感じです。しかしながら、フィジカルの差は歴然で、ドイツのロングボールに対して必死に日本が守るという展開が120分続いたという印象でした。ボール・ポゼッションは日本が上だったとはいえ、自陣で回していた時間帯が長かったので、ポゼッション率が高かっただけ。
しかし、日本チームのディフェンス陣の頑張りは素晴らしく、緊張感がとても高い試合でしたし、魂の入った試合を見せてもらったという感じでした。特に両CB、両ボランチのぎりぎりのカバーが印象的です。死闘は90分で終わらず、延長後半に入ったときは、これで負けても納得、と思っていたのですが、澤選手のワンタッチのパスを受けた丸山選手が角度のないところから、難しいシュートを決めて先制。日本では未明のゴールでしたが、思わず大声を上げてしまいました。
その後のドイツの猛攻も耐えしのぎ、ついドイツに勝利。
澤穂希選手の気迫とキャプテンシー、優れたポジション取り、決勝ゴールにつながったラストパス、本日のMVPだと思います。(FIFAのplayer of the matchも澤選手でした。)試合が終わったあと、満員のスタジアムから双方のチームに拍手があり、とてもフェアな試合であったとも感じました。

未明に力の入る試合を延長まで見て、日曜日は何をやる気にもなりませんが、良いものを見せてもらいました。
http://www.fifa.com/womensworldcup/video/video=1472251/index.html