なでしこジャパン戴冠！ その２：にわかマスコミの出現

感動をありがとう、とか、悲願の金メダル（これはワールドカップで、メダルではなくカップを取りに行く大会ですが）とか、諦めない気持ちとか、みんなが書いていることは・・・そのとおりなので、あえて付け加えるまではありません。

大会前の日本のメディアの注目の低さがむしろ驚きでした。優勝するとまでは思えなくても、これまで最高のチームを擁し、ランキングを上げて、ワールドカップでも上位進出のチャンスがあるのに、全くのマイナースポーツ扱い。NHKはそれでも放映権をとっていましたが、BSによる放送で、一方日本が結局出なかったコパアメリカを地上波で放送するという決定でした。日本がコパアメリカに出ていても、ワールドカップの決勝はBS放送だったのでしょう。NHKはまだマシな方で、ほかの民放は大会前までは無視に近い状況でした。先見性がないですね。
　男女限らず、団体球技で日本が世界一を狙える位置にあるスポーツは、今は女子ソフトボールくらいでしょう。あまり当てにはならぬとはいえ、FIFAランキング４位は伊達ではない。普通は過剰に（実力以上に）期待を煽る日本のマスコミが無視していたのは、単なる無知ゆえだったのでしょうか。決勝に行き、優勝すると、手のひらを返したように、例によって家族にまでインタビューに行ったり、電話をかけたり。澤選手がすごいのは昔からで、言うまでもないのですが、多くのマスコミでは新発見みたいな取り上げ方でした。
にわかファンという言葉がありますが、にわかマスコミが突然わらわらと出てきた感じです。ファンはにわかで一向に構わないけれど、メディアはもう少し見る目をもって欲しいです。
確かに、女子サッカーは日本ではマイナースポーツです。世界チャンピオンになって、なでしこリーグにも少しは注目が行くでしょうか。・・・多分ダメだと思います。ただ、少女サッカーなどで、裾野が広がっていけば、将来はアメリカのように人気が高まる可能性はあるでしょう。