新年の日記

明けましておめでとうございます。
昨年を振り返りつつ、新年の日記を綴ります。

昨2011年も、2010年に続き国連気候変動交渉の関連で海外出張続きでした。4月からバンコクジュネーブ、ボン、ジュネーブ、ボン、オークランド(NZ)、リオデジャネイロ、ニューヨーク、プレトリアパナマグレナダマドリードと出張し、最後は南アフリカのダーバンで開催されたCOP17に出張しました。
日本にとって、大震災、原発の事故と辛い一年でしたが、至るところで海外の人たちから日本に対する連帯と支援のメッセージをもらい、「私たちは一人ではない」との思いを持ちました。世界中が大震災後の日本人の態度を賞賛する一方で、日本政府に対しては内外から厳しい批判が寄せられましたが、批判はむべなるかな、と感じます。政府に属するPublic servantsの一人として日本政府の評価が少しでも高まるよう微力を尽くしたいと思います。

2週間以上も出張していた気候変動交渉のCOP17は、予定の終了時刻より36時間も延長されるという異例の展開で、最後を見届けることはできませんでしたが、結果は日本にとって良いものとなってまとまりました。
日本のマスコミには存在感がないと決まり文句で評されましたが、水面下のgroundworkが功を奏した日本外交の成功事例であったと感じています。特に議長国の南アフリカからは、議長国を助けて議論の落としどころを見つけるような日本の役割を評価されました。

理事を務めている「将棋を世界に広める会(NPO)」の活動の方にはなかなか手が回らなかったのですが、世界の将棋人口はどんどん増えているようで、2012年は総元締の将棋連盟を世界に展開させようとの企画をねっています。
イラクでは、オバマ大統領がイラク戦争の『終結』を宣言し、米軍がいよいよ撤退します。思うところはいろいろとあります。イラクの治安情勢はまだまだ厳しいようですが、バグダッドから聞く話では、少しずつでもイラクは良くなってきているようです。奧・井ノ上イラク子供基金の支援活動は、2011年で一段落しましたが、早稲田大学での連携講座や奧・井ノ上記念フォーラムなどの活動は継続する予定です。