ロンドン五輪壮行試合(なでしこ&U23)

(エントリー順が逆になってしまい、ブログはやはりその日の内に書くべきだなあと思いつつ)、7月11日に国立競技場に見に行ったサッカーのオリンピック壮行試合の2試合について。

天気を心配していたのですが、なでしこジャパン対オーストラリアの第1試合はよく晴れて、暑い天気の中で始まりました。試合は、初めから圧倒的な日本ペース。ボールを支配し、オーストラリアにボールがわたっても、すぐに囲い込んで奪い返し、日本の方が人数が多いんじゃないかと思うくらいの差がありました。これはなでしこが強いのか、オーストラリアが弱いのか。多分、後者なのでしょう。日本の出来がすごく良いというほどでもありません。
一度だけでしたが、パスミスから決定機を作られるシーンもあり、アメリカなら絶対やられていたでしょうが、オーストラリアFWには決定力なく、危険なシーンはほとんどありませんでした。澤選手もまだ本調子ではない感じでしたが、3点目をゲット。いいところにいたという感じでしたが、長いブランクのあとだっただけにこの得点は本当に大きいと思います。
ただし、主力が交代したあとのなでしこは攻撃の形もあまり作れず、主力と控えのギャップを感じます。宮間、鮫島の二人は代わりがいないような選手。この二人にアクシデントがあった際には心配があります。
全体としては五輪参加国中第2位の実力を持っているという感じは持たせてくれました。結果も3対0の快勝で満足。

一方U23代表は、香川も呼べず、宮市も呼べず、オーバーエイジの1人は控えのGKという、選出に疑問の残る代表。
相手のニュージーランドも五輪出場組ですが、はっきり言ってレベルは低い。アウェーの試合とはいえ、彼らにとっても五輪に向けてのテストマッチのはずなのに、やたらにバックパスが多く、すぐGKにボールを戻し、攻撃的姿勢が見られず。こんなNZに日本もしっかり攻め込めず、またシュートを打っても、枠外ばかりで決められません。フラストレーションの貯まる前半が終わり、ようやく後半の半ばに先制しましたが、その後日本は2点目を狙う積極的姿勢があまり感じられず。ロスタイムも終わる時間帯にひどいボールの取られ方をして、失点してしまいます。そのまま1対1のドローで終戦。国立は歓声よりもブーイングの方が多かったのです。
引き分けたけれど、負けたような印象。しかし、これがU23の実力なのかもしれません。なでしことは反対に、ロンドンでは日本は下から2番目か3番目。失うものはないので、せめてロンドンの本番では気持ちの入ったプレーを見せて欲しいです。