ワールドカップ開幕(ブラジル対クロアチア)

ついにワールドカップが開幕しました。
前回大会は30試合、いやそれ以上を生放送のテレビで観ましたが、今回は仕事も大変だし、時差も南アフリカ以上に厳しいし、30試合は難しいかもしれませんが、できるだけ楽しみたいものです。
開幕戦のブラジル対クロアチアは、青山のブラジル大使館に行ってブラジル代表のユニフォームを着て、大使らとともに観戦。(今日はブラジルの応援でした。)
試合は、ハイレベルの戦いで好試合でしたが、この試合を決したのは日本人主審の西村さんの微妙な笛。ブラジルのFWフレッジをつかんだロブレンに対してファウルの判定、PK。テレビを見て思わず、「えっ」と声に出ましたが、周りのブラジル人は当然大喜び。
試合は3−1でブラジルが勝ち、ブラジル大使館に集まった人は喜びの中で大使館でふるまわれる朝食を頂きました。

気になったのは、PKの判定。コヴァチ監督他クロアチアの人が怒るのは当然でしょう。他にも決定的な場面に関係するところで微妙な判定が2回ブラジルよりになっていました。ネット上では、「誤審」の文字が躍りました。
ビデオを何度も見ると、ロブレンは確かに腕を触っているだけではなく、つかんでいます。フレッジがこれを感じてわざと倒れたのでしょうが、レギュレーション上はファウルを取られても仕方がない。誤審とは言えません。ただ、欧州サッカーであれば10人中8,9人の審判はまずとらないでしょう。

日本人の主審でなければこんなに気にならなかったでしょうけれど。では、世界はどう見ていたのか?スペインやイタリア、アルゼンチン、などのスポーツメディアは一様に西村主審の判断を「存在しないPKをブラジルに与えた」と厳しく批判。スペインでは「恥を知れ」といった見出しが出たり、スポーツ・イラストレイティッド紙も大変批判的でした。アルゼンチンでは、「ブラジル盗みながら発進。」とブラジルを非難。
スペインやイタリアは、日韓大会でひどい誤審を思い出し(FIFAの10大誤審のうち、4つが日韓大会で韓国有利に判定された誤審)、またホーム寄りの判定が繰り返されてはたまらないと思ったのでしょう。

ブラジルは、ますます日本びいきになったかもしれませんが、世界は日本人審判を痛烈に批判していたというのが実態。クロアチアが決勝トーナメントに行けば、忘れてくれるかもしれませんが。
また、日本審判団は、これで決勝トーナメントの笛を吹くのが難しくなったかもしれません。

私的Man of the Matchは、オスカル。試合全体を通してみるとネイマールより光っていた。