オランダ0対コスタリカ0(敗者にあらず)

朝5時からの試合でしたが、眠気が覚めました。オランダの猛攻にコスタリカがはねかえし、両チームの気迫が素晴らしい。ゴールネットは揺れませんでしたが、ベスト8の中で一番見ごたえがありました。

大会前に死のグループに入ったコスタリカのベスト8を(コスタリカ人以外で)だれが予想したでしょう。今日も、ベスト4まであと一歩まで来ました。
大方の予想はオランダ有利であったでしょうし、試合も圧倒的にオランダが支配しました。
が、今日もコスタリカのGKナバスのセーブは鬼気迫るものあり。スナイデルのシュートが2回バーに当たるといったこともありましたが、コスタリカが本当に良く守りました。延長後半、コスタリカのカウンターが決まれ、決まれと応援していましたが、コスタリカのシュートにそこまでの力はなかったようでした。

PK戦になると、コスタリカ心理的に優位に立つのではないか、と思った人が多かったのではないでしょうか。ナバスがまたやってくれる、とコスタリカ人ならずとも思っていまします。PK用にGKを延長後半15分に入れるという奇策を披露したファンハール監督。そんなにうまくいくものではない、とみていましたが、結果はそのクルルが2本止めてオランダの勝利。
クルルは確かによく止めました。コスタリカの情報も入っていてようで、全部飛ぶ方向が合っていました。
オランダのキッカーのPKはどれも方向、スピードとも素晴らしく、ナバスはノーチャンスでした。コスタリカで止められた2人はわずかにコース、スピードが甘かった。PK戦の真の勝因は、オランダ選手が皆、良いコースに強いシュートを蹴ったことでしょう。

PK戦に敗北したチームは、試合の敗者ではありません。次に行くための資格が得られなかっただけ。コスタリカは2勝3分け無敗でワールドカップを去りました。
コスタリカを見ていると、噛み合うべきものが噛み合えば、日本ももっとできたのではなかった、という気がしてなりません。