米国国務省日本語研修所にて

 3月9日の午後横浜山手の米国国務省日本語研修所で講義をしてきました。聴衆は日本語を勉強しているアメリカの外交官です。今回の話は日本語で話せばいいから、楽だったw。
 昨年、とある場所であった日本語研修所の所長(アメリカの外交官です)といろいろなことを話していたら、是非研修所で話をしてくれといわれたのです。
 研修所は、港の見える公園をさらに登っていった高台にあります。28年前くらいに横浜山手の日本語研修所に行った記憶があるのですが、同じ建物ではなく、場所は移動していました。
 講義の前に研修所長さんとまた色々な話をしたのですが、日本のことを知るのに熱心で、好奇心旺盛な方。マンガもいろいろ読んでいて、読んだばかりの本が「アドルフに告ぐ」、読み始めたところの本が「20世紀少年」だった。豊田有恒氏にも会って、手塚治虫の話を聞いたとか、活動範囲は広いようです。将棋を世界に広める会など将棋の世界普及の話をしたら、将棋を研修所でも課外活動に取り入れようとか、言っていました。You Tube上のHIDECHIさんの英語ビデオを見るように助言しておきました。
 講義では、イラクとか、ポップカルチャー外交とか、将棋を世界に広める話とか、写真を見せながら、質疑応答を交え、1時間半話をして、そのあとビールを飲みながら研修員と話しました。
 日本語研修中のアメリカの外交官からの質問。「外交フォーラムとか仕分けされているが、日本の経済・財政状況故に、外交や国際協力にマイナスの影響が出ているのではないか?」
応答ぶりはは 「残念ながらその通りだと思う。マイナスの影響が出ていないと言えば嘘になる。その上、もっと問題なのは日本社会全体が内向きになっていること。」この答えが間違っているならいいのですが。