夏の出来事(1)イラクへ

ワールドカップ閉幕以来mブログがさっぱりお留守になっていました。それなりの出来事はあったのですが、夏の暑さのためでもないのに気力がわかず、筆が進まず・・・。何回かに分けて、あまりいいことのなかった?今年の夏の出来事を振り返ります。

7月の終わりに在勤以来4年ぶりにイラクバグダッドを訪問しました。2泊3日の短い滞在でしたが、大使館の職員をはじめ古い知人に会うこともできましたし、プロジェクトサイトも視察することができました。
イラクは、4年前と比べると、町が整理されて、きれいになった感じがあるなど、有形無形の進歩が見られました。イラク経済はまだ復興の過程ですが、石油生産量も徐々に回復し、中長期的には発展の方向性が見えてきたような感じもあります。治安情勢も中長期的には改善されてきていますが、ちょうど出張のころは爆弾事件が何度か起こるなど短期的には悪化する時もあるようです。選挙が終わって4〜5か月たつのに、新政府が成立しないなどの政情不安定、腐敗の問題、前述した治安の問題などまだまだ問題山積ですが、「イラクは4年間で進歩した」との実感を持ちました。
個人的にはとても良い出張であったような気がしています。
 奥井ノ上イラクこども基金のカウンターパートになっているイラクのNGOの人たちにも会いました。彼らと会うのも4年ぶりです。彼らは近い将来、訪日して、基金の資金で行ってきたイラクの子供たちを助ける活動を日本の支援者に報告したいという希望を持っています。なんとか実現できればと考えています。

 イラクの後は、ドイツのボンで気候変動の国連交渉に出席したのですが、6月交渉より事態はむしろ後退という感じ。森林関係では毎晩深夜までの会議出席。こちらは少し進展がありましたが、気候変動交渉全体としては11月のメキシコ・カンクンのCOP16への先行きが見えないまま、さえない状況で推移しています。