マンガ進化論・レビュー
2004年に発表された「マンガ産業論」の著者がマンガを産業、ビジネスの観点からとらえる第2弾。Webで連載していたものを加筆修正して単行本の形で発行したものだ。
世の中にマンガ論は山ほどあるが、産業、ビジネスの観点から分析したこうした形の本は非常に珍しい。新しく、類を見ないような本なのである。(アニメについては若干あるかもしれない)
分析は地に足が着いていて、過剰な文化ナショナリズム的なところもないし、政府の役割についても過大に期待することなく、過小に貶めることもなく、バランスが取れていて、わかりやすい。
一応の結論としては、デジタル化と国際化にブレークスルーを見いだすというもの。予想通りという感じもするし、反対もできないが、マンガに限らず日本の産業にはこれしか将来がないのだろうか。
マンガ進化論 コンテンツビジネスはマンガから生まれる! (P‐Vine BOOKs)
- 作者: 中野晴行
- 出版社/メーカー: スペースシャワーネットワーク
- 発売日: 2009/05/22
- メディア: 単行本
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