ワールドカップ2022観戦日記

11月24日(木)(カタール時間)

スイス対カメルーン(1-0)

 スイスはシャキリを中心にゲームを組み立て優位に進めるが、チャンスはカメルーンに多い。独特の体形、風貌のシャキリは、W杯のおなじみで、プレーを見ているだけで面白い。後半開始直後、シャキリのセンタリングからスイスが先制。

カメルーンが攻撃の手を強めていたが、後半29分一番効いていて、ゴールの可能性を感じさせたのはシュモボティングを下げてしまった。その後はカメルーンに決め手をかけ、ロスタイムに入ってからは、負けて時間がないのに急ぐことをせず、交替してフレッシュなはずの攻撃陣も必死で走らず、メンタルで折れてしまっているかのようだった。

Man of the Matchは、ゲームを組み立て、決勝点をアシストしたシャキリ

 

ウルグアイ対韓国(0-0)

 やはりスアレスソン・フンミンに注目だったが、二人とも今一つ。ソン・フンミンは鋭いシュートやうまさも見せたが、絶好調とはいえず、迫力には欠けた。スアレスは彼の日ではなく、代わったカバーニャも見せ場を作れず。試合はかなり拮抗していたが、韓国は唯一のビッグチャンスをものにできず、ウルグアイは2本のシュートがポストに嫌われた。引分けは妥当なところか。

Man of the Matchは、完全に好みでウルグアイの炎のキャプテン、ゴディン。ポストに嫌われたヘディングが入っていたら、ヒーローだったのに。

 

ポルトガル対ガーナ(3-2)

 前半は、ポルトガルがボールを支配して、ガーナは受け一方に回りカウンターも満足に発動できない。それでも、0-0で終わったのがガーナのプラン通りだったか。後半18分かなり微妙な判定で、ロナウドがPKをもらって、これを決めて5大会連続ゴールの記録を作った。日本の実況はやけロナウドびいきだが、ゴールが決まった時に会場は歓声よりブーイングがずっと大きかった。判官びいきでガーナの方を応援する人が多いのとロナウドのアンチが多いのだろう。(ずっと試合を見ていると、カタールをはじめ中東は欧州に反感を持っているファンが明らかに多い。)メッシと違って、ロナウドは高慢だと思われているし、特に最近の言動もあり、かなり嫌われている。

後半は、ガーナもリスクをかけて攻めだし、試合が大きく動いて、面白くはなった。最終盤ガーナの同点を期待したが、ポルトガルがひやひやで逃げ切った。一番最後にガーナの選手が後ろからオランダGK のボールを奪いかけた面白いシーンがあったが、得点には至らず。

FIFAのMan of the Matchは案の定ロナウドだったが、それではつまらないので、私的選択はB.フェルナンデス。

 

ブラジル対セルビア(2-0)

 とても強いブラジルと強いセルビアの対戦、という印象。ブラジルは、日本以外で自分が選手を全員知っている唯一のチーム。6月には、日本対ブラジルの親善試合も観たし、期待は大きい。

ブラジルは、攻撃のタレントがそろっているだけではなくて、全員が守備の意識が高く、チームに規律がある。選手の位置取りも素晴らしい。3回目のW杯のネイマールは、いろんな意味で大人になったという印象。セルビアも高くて屈強なDF陣がブラジルの攻撃を跳ね返す。チャンスは少ないが、セットプレーではその高さが危険な武器になる。

後半途中まで、セルビアはぎりぎり良くしのいでいたが、ブラジルの度重なる攻撃に屈し、62分ついに失点。10分後にリシャーリソンが芸術的なゴールを決めて2得点目。Man of the Matchは、誰が見てもリシャーリソン。

 ブラジルは本当に強い。第1節16試合中13試合をリアタイ観戦したが、優勝候補筆頭はブラジルと思った。