ワールドカップ2022観戦日記(準決勝2)

12月14日(水)(カタール時間)準決勝2

フランス対モロッコ(2-0)

 この試合、勝利予想はフランス、応援はモロッコ

 予想通りフランスがボールを持ち、モロッコがブロックを作って待ち構える展開になったが、5分にモロッコは思わぬ失点。DFラインの裏に抜け出してパスを受けたグリーズマンのパスからエムバペのシュート、こぼれの高いボールをTエルナンデスが叩きつけるシュートでフランスが先制した。グリーズマンは今日も試合を巧く組み立てる。

ロッコは小さなミスから裏を取られてしまった。モロッコは、先制されたのは今大会初めて。そして、失点はオウンゴールだけだったので、相手選手にゴールを入れられたのも初めて。初めて追う展開になったモロッコは、これまでにない戦い方を強いられる。20分には早くも怪我を押して出場していたキャプテンのサイスが交代。システムも4バックに変更。

ロッコはギアを上げて、攻勢に出て、チャンスも作る。しかし、スペースができたせいで、それ以上のピンチも招く。フランス・ペースで進むが、前半終了間際にCK2本、FK2本がそれぞれチャンスになり、会場のボルテージが上がる。面白くなった。

後半に入って、モロッコはエリア内に侵入して次々にチャンスを作り出す。モロッコが人数をかけて前線までボールを持ち運ぶ能力は大したものだが、なかなかフィニッシュ、決定機に至らない。グリーズマンが何度も戻って守備に貢献するのも効いている。

34分、エムバペがモロッコDFの密集する狭い空間の中でシュートを打ち、そのこぼれをコロ・ムアニが詰めて、ゴール。1点目と同じような展開だった。

ロスタイムに入って、モロッコも猛攻、ゴールなるかと思われるシーンもあったが、フランスの守備にほころびは出なかった。2-0で終戦

ロッコは敗れたとはいえ、今大会初めてのボールを保持して攻める戦術でも良さを見せた。今大会、FIFAランキング24位の中堅国がここまでできるのだから、日本もきっと上に行けるようになる、という風にも思わせてくれた。

Man of the Matchは、今日も良いポジションを取り、攻守に違いを見せたグリーズマン。2試合連続で私的Man of the Matchに選出。