ワールドカップ2022観戦日記

12月9日(金)(カタール時間)

クロアチア対ブラジル(1-1):PK戦(4-2)

準々決勝、早速凄い試合だった。ブラジルがボールを持つ展開になると思ったら、クロアチアが積極的に攻勢を仕掛け、むしろクロアチアペースで進む。クロアチアは、日本戦より、速くて、強い。モドリッチの動きも日本戦より上。さて、これが90分or120分+α持つのだろうか。

クロアチアがボール保持率で上回るという前半。クロアチアはかなりチャンスを作っているが、ペナルティ・エリアに誰かが侵入した時の怖さはブラジルの方が上か。どこでもモドリッチは2018年の彼に戻った感じ、今大会一の出来。 

後半、ブラジルが少しずつ押し込んでくる。クロアチアもチャンスを作っているようだが、枠内シュート0でわかるように、敵ゴールに危険な場面は作れていない。ブラジルのシュートが増えてきたが、GKリヴァバコビッチのセーブが今夜もすばらしい。延長上等、PKなお上等のクロアチアは30分粘れるか。

 延長に入って、ブラジルがさらに攻め込む中で、前半16分ネイマールがワンツーを2回使って、見えない道をこじあけ、GKをかわし、ついにブラジル先制。まさにスーパーゴール。テクニックという意味では、今大会一のゴールだった。あとは、ブラジルが試合を閉じるだけか、と思っていたが、後半12分ペトコビッチのシュートがDFに当たってコースが変わり、アリソンは逆をつかれてしまった。クロアチア唯一の枠内シュートで同点。この瞬間、ブラジル2億人の悲鳴が日本まで聞こえた感じがした。

 PK戦に入ったところで、クロアチアの雰囲気は日本戦のよう。リヴァコビッチが自信満々で登場し、最初のロドリゴのシュートを止め、結局クロアチアの勝利。クロアチアが勝つならこういう展開しかないという試合で、ビッグゲームをものにした。

Man of the Matchは、またしてもリヴァコビッチ。モドリッチも素晴らしかったが、ブラジルの枠内シュート10本中9本を止め、PK戦でも1本阻止した。PK戦でのオーラはテレビ越しにさえ伝わってくる感じがあり、マルキーニョスが外したのも、リヴァコビッチの圧があったこそ。クロアチアはW杯2大会で延長戦5試合、PK戦4試合すべて勝利。なんというチームか。